若手社員座談会
任天堂販売では社員の成長を後押しするため、若手社員が主体となって仕事に取り組む環境づくりに努めています。その一環として、2020年に若手営業社員が中心となって、商品の販売促進施策(以下、施策)に取り組みました。先輩と共に施策に取り組んだ当時入社1年目の4名は、この経験を通してどのようなことを感じたのでしょうか。
プロジェクトメンバー紹介
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R.T.
営業部 2020年入社
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Y.O.
営業部 2020年入社
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K.A.
営業部 2020年入社
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M.I.
営業部 2020年入社
自分たちだからこそできることを探して
若手のみで施策を実施すると聞いたとき、どのような思いでしたか?

K.A.
営業部長からは、『Nintendo Switch』を一人でも多くのお客様に手に取っていただくため、若手ならではの新鮮なアイデアを期待されていました。私はこれまであまりビデオゲームに触れてこなかったので、良いアイデアを思いつくか、不安やプレッシャーもありました。ですが、普段ゲームをプレイしない方の目線で考えられることも強みだと思い、積極的にアイデアを出すようにしました。

R.T.
どんな施策を行うか考えるため、まずは、メンバー全員でとにかく商品情報や知識のインプットとアウトプットを繰り返して、案を練っていきました。自分たちで試遊して分析することはもちろん、過去のシリーズを遊んだことがある先輩や上司にも話を聞くなどして、商品のメインとなるお客様の層や、どうすればその商品を魅力的に伝えられるか、試行錯誤しました。私はゲームが好きで、学生時代から様々なジャンルのものを遊んできたのですが、自分で楽しくプレイすることと、商品の魅力を正しく理解してわかりやすく伝えることは全く違いますね。
妥協なき挑戦を
具体的にどのようなことに取り組んだのでしょうか?

M.I.
まずは商品の認知拡大のため、ゲーム売り場内外に商品を紹介するモニターや立て看板を設置することに取り組みました。時には断られてしまうこともありましたが、粘り強く交渉しました。これまでは先輩と一緒に販促物の設置について交渉をしてきましたが、今回ははじめて自分一人で交渉へ臨んだため、不安も大きかったです。

K.A.
不安な場面は、私にもありました。様々なことを限られた期間で検討しなければなりませんでしたので、当時は施策を実施すること自体が目的になっていたように思います。しかし、そんなとき営業部長から、「施策の実施をゴールにするのではなく、“一人でも多くのお客様に商品の魅力を伝え、手に取って遊んでいただくにはどうしたらよいか”を真剣に考えているか?」と問われ、任天堂販売の営業部員としてあるべき姿に立ち返ることができました。

Y.O.
営業部長の言葉は、私も任天堂販売がみんなで大事にしている考え方として忘れないようにしています!その問いかけをきっかけに、今回施策を実施する意義を改めて見直し、ああでもないこうでもないと、期限ぎりぎりまで検討を繰り返し、妥協せずにより良い売り場づくりを目指しました。先輩のフォローがあるとはいえ、新たな挑戦も含めて自分たちでレールを敷いて進めていくことはタフさも要求されました。しかし、若手だけで乗り越えたことは自信にもつながりましたし、これからも新しいことに挑戦する気持ちは持ち続けたいですね。
売り場に通い詰めた年末
ここまで商品の発売に向けて試行錯誤を重ねてきましたが、商品の発売日を迎えてほっとしましたか?

Y.O.
無事に施策が開始できて確かにほっとしました。しかし、施策の結果は販売数として数字で見えますので、前週の販売数を月曜日の朝一にチェックして、急いで改善案を考える必要があります。販売数だけではなく、市場全体のことや世の中のことなどを加味して販売動向を分析し、次のアプローチ方法を考えます。自分のアイデアがかたちとなって全国のお店で展開されることもありますので、スピードと正確性の両方が求められます。

R.T.
パソコンに向かって分析するだけではなくて、直接店舗に足を運んで販売動向を把握することも大切ですよね。施策を行った年末年始は1年でいちばん多くのお客様が売り場にいらっしゃる時期なので、土日にもコンシェルジュ活動(※)を通して店舗の様子を見たり、お客様の声を聞いたりして情報収集をしていました。毎日のように店舗に足を運んだことで、徐々に私たちの熱意が伝わって、当初の予定以上に多くの場所で販促物を設置することにご協力いただけたと感じています。
※実際にゲーム売り場に立ち、お客様のニーズやお悩みを直接お聞きしながら接客をすること。年末年始には営業部員のみでなく、希望する他部門の社員が行うこともあります。

M.I.
実際に店舗に足を運ぶことで、どんなお客様がどんな時間帯にいらっしゃるのか、お客様はどこで立ち止まられているのかなど、見えてくることはたくさんあると思います。特に、クリスマス前はお子様、お孫様へのプレゼント選びにいらっしゃる方も多く、お客様はわずかな手掛かりから商品を見つけなければなりません。そんなお客様の様子を見て、私はすぐに会社に戻ってより分かりやすいPOPを作り、その日の夕方には新しいPOPを持ってまた店舗に行く…なんてこともよくありました。分かりやすい売り場を作り、お客様へ笑顔を届けることができるのは、この仕事の醍醐味ではないでしょうか。
一人でも多くのお客様を笑顔に
今回の施策を通して、どのようなことを感じましたか?

R.T.
私は、人見知りする性格だったこともあり、営業として小売店様と良い関係を築いていけるか不安でした。今回の施策を通して、社内外問わず関係者と真摯に向き合い、考えがぶつかることもありながらも、正解のない取り組みに向き合い、粘り強く調整する力を身につけられたと感じています。
いまでは、営業として重要なのは、コミュニケーション能力だけではないと思っています。売り上げなどのデータから次の手立てを考える分析力や、それを正確に伝える文章力なども武器になりますので、任天堂販売では、様々な営業スタイルの先輩が活躍しています。これからも、自分の強みを活かした営業スタイルで、小売店様との信頼関係を築いていきたいです。

Y.O.
今回の施策実施にあたり、はじめてのことだらけで多くが手探りの状態でしたが、そのなかでも小売店様と密なコミュニケーションをとれたことで信頼関係が構築できたのではないかと感じました。
また、営業活動を続けるなかで、学生時代に遊んだことがない商品に触れる機会が多くなりました。どんな商品もたいせつにし、商品の魅力をより多くのお客様に伝えて手に取っていただくことが、私たちの重要な使命なのだと感じています。これからも一つでも多くの商品をお客様にお届けできるよう、試行錯誤していきます。

K.A.
今回の施策を通して、私たちの目的である「お客様にソフトの魅力をお伝えし、一人でも多くの方に手に取っていただくこと」について、これまで以上に真剣に向き合うことができたと感じています。困難な状況のなかでもこの目的意識を高く持ち、今後も小売店様に施策や売り場のご提案をしたいと思います。
また、私は入社前までビデオゲームにはあまり触れてこなかったため、まだまだ知識が少ないと感じています。そのため、これから小売店様に説得力のあるご提案をするにあたり、ビデオゲームの知識はもちろん、スポーツやイベントなどのビデオゲームのモチーフになっているものへの理解も深めていきたいです。

M.I.
営業では、実際に店舗に赴いて売り場の状況を見たり、お客様の声を直接聞いたりして得た販売のヒントを社内に持ち帰り、次の施策を考える、という一連のPDCAサイクルをスピード感を持って実施することが求められると感じました。年末商戦期など、普段以上にスピード感を求められる時期には一連のサイクルを回し続けることに大変さを感じることもあります。しかし、「一人でも多くのお客様を笑顔にする」ため、これからも店舗へ赴き、お客様の声に敏感な営業でありたいと思っています。
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