人を笑顔にできる仕事

私は、美術大学で油画を専攻、大学院ではインタラクティブな遊びの研究を経て、新卒から今日に至るまでモノづくりに携わる仕事をしています。在学中に、絵を通じて何かを伝える楽しさや一緒に遊びを追求する楽しさを学び、将来は人を笑顔にできるモノづくりがしたいと思い、玩具メーカーの商品企画職としてキャリアをスタートしました。

その後、テーマパークの商品企画の仕事を経て、任天堂販売に入社しました。働く業界や環境は変わりましたが、人を笑顔にできるモノづくりという仕事軸は変わっていません。玩具、ぬいぐるみ、雑貨などの手掛けた商品を、お客様が商品を手にとったときに、笑顔になっていただける姿を想像しながら日々仕事をしています。

仕事の醍醐味

幸いにして今までの会社でも仕事にやりがいを感じていました。描いたビジョン通りに、玩具、ぬいぐるみ、雑貨の企画、デザインレビュー、品質保証と広くモノづくりの仕事に取り組みましたが、商品が形になって終わるのではなく、商品を形にし手にとっていただける工程も自分の仕事として、大好きな任天堂IPのモノづくりに関わってみたいと思うようになり、任天堂販売に入社しました。

現在は、ホーム＆パーティグッズやトラベルグッズなど、日常で使っていただけるようなオリジナル商品の企画に携わっています。商品企画の仕事は、会社によってどこまで一人で担当できるかは様々ですが、任天堂販売に入社して、製作業者様との打ち合わせ、営業商談への同行、プロモーションの提案、売場視察など、幅広く関わることができており、願っていた仕事を実現しています。

任天堂グループでは、一つひとつにこだわりをもって商品を開発しています。商品の安全性やキャラクターの再現性はもちろん、キャラクターのイメージが守られていることなど、色々な視点でチェックを行いますので、「商品やサービスを通じて人々を笑顔にする」という任天堂グループの使命をしっかり果たそうとしていることを、日々感じています。もちろん一筋縄でいかないこともありますが、だからこそ自分の手掛けた商品が発売されたときの喜びは、何事にも代えがたく、売場でダイレクトにお客様の反応が感じられたときは嬉しく思います。

子育てと両立ができる環境

転職活動では、モノづくりを商品の企画から販売まで、一気通貫でできることに加えて、子育ても両立できることも重要視していました。過去の経験からも、商品企画の仕事はどうしても激務になるタイミングがあると覚悟していましたが、今は仕事と子育てのバランスが上手く取れています。

任天堂販売に入社以来、子どもの保育園のお迎えまでには退社しています。これは仕事の納期が近い時期も同じです。今まで複数社経験する中でお世話になった会社、上司、先輩のもとで培った経験やスキルを活かして、限られた時間の中で自分のパフォーマンスを発揮することができていることを実感しています。

こういった働きかたができるのも、仕事の進めかたを任せてもらえているからだと思います。ただ、一人ではなくチームで仕事をしているので、行き詰ったときには、気軽に相談できる凄く良い環境です。また、会社や上司の理解があるという面が、もしかしたら一番大きいかもしれないです。子育てをしていると保育園へ急遽お迎えにいくことや、どうしても自分が休まなければならないときもあります。そのときに嫌な顔をせずにサポートしてくれる、上司やチームメンバーには本当に感謝しています。

子どもに誇れる仕事

子育てをしながら働くことは当然大変な面もありますが、きちんと息抜きをしながら、仕事と子育てを両立できている今がとても充実しています。まだまだ子育てに手は掛かりますが、キャリアを途切れさせることなく上手く繋いでいきたいです。

仕事でもやりたいことがたくさんあります。今後は自分が中心となって、新しくシリーズ化できるような商品を企画していきたいです。目先のことだけではなく、長く愛され、幅広く展開していけるような商品を手掛けたいと思っています。

自分が企画した商品が全国の売場で展開できるというのは、仕事をしていて誇りになります。だからこそ仕事の軸でもある「人を笑顔にできるモノづくり」というのは、これからも変えることなく大切にしていきたいです。そして子どもがもう少し大きくなったら、実際に親子で使い「ママも一緒に作った商品だよ」と話すことが、私のささやかな目標です。